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国内のFX業者では、レバレッジを利用することで最大で証拠金の25倍まで取引をすることができます。レバレッジの倍率を25倍にして取引をすると、利益が出れば25倍の利益になりますが、損失が出れば25倍の損失になります。このように、FX取引は大きな利益をあげることができる一方で、大きな損失を出す可能性もあります。
このため、預け入れた証拠金が目減りして、取引に必要な証拠金に足りなくなる場合があります。このため、FX取引業者は、必要証拠金が規定の証拠金維持率を下回った場合に投資家に対して警告を発します。これを、「マージンコール」と呼びます。
マージンコールで投資家に警告を出した後も投資家が期限までに規定の証拠金維持率に引き上げなかった場合、より大きな損失を出す可能性もあるため、FX取引業者が強制的にポジションを決済することがあります。
これをロスカット・ルールと呼びます。基本的に含み損があるすべてのポジションが反対売買により強制的に決済されます。この強制的な決済が行われることにより、これ以上の損失を出すことがなくなります。
ロスカット・ルールにより保有しているポジションが強制的に決済されることによって、損失がある一定の水準より大きくなることはありません。つまり、預け入れた必要証拠金より多額の損失が生じることはありません。このため、ロスカット・ルールは、FX取引のリスク管理をする上で必要な方法と言えます。
ロスカットされるタイミングおよび基準は、各FX取引業者によって異なります。また、ロスカットされる基準をFX業者が決める場合だけでなく、投資家がロスカットされる基準を決めることができるFX取引業者もあります。取引をする前にしっかり確認をすることをおすすめします。
このようにロスカット・ルールを導入しているFX業者では、投資家は預け入れた証拠金を上回る損失を出すことがありません。なぜなら、証拠金維持率は規定の維持率を下回ると、システムが自動的にポジションを決済するからです。
しかし、為替レートが急激に変化した場合はこの限りではありません。急激に為替レートが変化することで、ポジションを強制的に決済する為替レートが、ロスカット・ルールで規定した水準から大きくかけ離れることがあるからです。このような場合には、預け入れた証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。
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