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デイトレードについて

デイトレードとは、1日に何度も売買の取引を行い、ポジションを次の日に持ち越さない投資スタイルです。スキャルピングと投資スタイルが似ていますが、スキャルピングが1度の取引を数秒～数分で終わらせるのに対して、デイトレードは1度の取引を数十分から数時間で終わらせます。このため、デイトレスウィングと呼ぶこともあります。

デイトレードも、スキャルピングと同じように、わずかな値動きに合わせて売買の取引を繰り返し、薄い利益を確実に狙うスタイルです。このため、ある程度の利益を得るためには、レバレッジの倍率を高くして取引額を大きくする必要があります。

取引の手法や進め方

取引の手法は基本的にスキャルピングと似ています。ただ、デイトレードは一日に数回しか売買の取引をしないため、毎日必ず買いから注文するか、売りから注文するかを決める傾向があります。また、その日の利益確定のレートや損切レートなどの売買方針を予め決めてから取引するデイトレーダーが多いです。

取引の進め方に関しては、スキャルピングは数十秒から数分で1度の取引を終えるスタイルのためパソコンの画面の前で値動きを確認し続ける必要がありましたが、デイトレードは数十分から数時間で1度の取引を終えるスタイルであるため次の取引をするまで値動きを確認し続ける必要は必ずしもありません。

デイトレードに適した取引時間や取引機会

デイトレードに適した取引時間も、スキャルピングと同じように、為替相場の値動きが大きいときです。つまり、世界の2大市場であるロンドン市場とニューヨーク市場の取引時間が重なる時間帯です。この時間帯以外だと、ヨーロッパ各国の為替市場の取引開始時間である午後5時以降や、東京の為替市場の取引時間である午前9時移行からも活発になる傾向があります。

為替市場の値動きが活発な時間帯

値動きが活発な時間帯	市場
9時から11時	東京市場オープン
18時から20時	ロンドン市場オープン
23時から翌日2時	ニューヨーク市場オープン

基本的に、デイトレードでは為替の変動（ボラティリティ）が大きい相場が良いことになります。予想通りに為替相場が大きく動いたら、より大きな利益を得ることができます。しかし、予想が外れて為替相場が予想とは異なる動きをした場合、変動が大きいときはその分損失も大きくなります。このため、初心者やスキャルピングの取引をはじめたばかりの人は、為替相場の値動きが落ち着いた時間帯からはじめることをおすすめします。

指標発表や政治的要因などによる為替の変動

このように為替市場の値動きが活発になる傾向の時間帯がある一方で、この時間帯以外でも指標発表や政治的な発言などにより為替市場の値動きが活発になる傾向があります。

以下で、為替市場に大きな影響を与える主要なケースをご案内します。

金利変動および政策金利変更：
一般に金利が高くなった国の通貨は上昇し、金利が低くなった国の通貨は下落する傾向があります。

経済指標の発表：
発表された内容や統計が市場の予想と異なる場合に大きな変動をします。特にアメリカの雇用統計の発表時には非常に大きく変動する場合があるので、注意が必要です。

為替介入：
近年は日本の中央銀行である日本銀行による為替介入は聞かなくなりました。しかし、各国の中央銀行による為替介入だけでなく、それに関する発言をしただけでも為替市場は大きく変動することがあります。

政治的発言：
各国の政府要人による発言でも為替市場に大きく影響を与えることがあります。

デイトレードに適した通貨ペア

デイトレードでは取引回数が多くなることはすでにご案内しました。このため、取引コストが低いFX取引業者や通貨ペアを選ぶ必要があります。狭いスプレッドを提供しているFX業者は、当サイトのFX比較表でご確認ください。ここでは、取引コストが低い通貨ペアをご案内します。

取引コストが低い通貨ペア

通貨ペア	通貨ペアの特徴	比較表
ユーロ/米ドル	流通量が非常に多く、スプレッドが狭い	EUR/USD
米ドル/円	流通量が多く、スプレッドが狭い	USD/JPY
英ポンド/円	流通量が多く、スプレッドが狭い	GBP/JPY