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IFD注文について

IFD(イフダン)とは、一度に2つの注文を出して、最初の注文が約定したら2つ目の注文が自動的に出される注文方法です。英語表記は、「IfDone」です。

具体的には、一度に2つの注文をだして、1ドル=110円になったらドルを買う注文を出す場合、同時に1ドル=115円になったらドルを売るという注文も出しておきます。2つ目の注文は、1つ目の注文が約定しない限り、発動されることはありません。このように、新規注文と決済注文を同時に出すことができ、新規注文が約定後に決済注文が自動的に出される注文方法です。

注文は、指値注文でも、逆指値注文でも、どちらでも出すことができます。また、一定の利益を確定する場合や損失を限定する場合にも利用することができます。

利益確定時の注文方法

たとえば、現在の為替相場が1ドル=100円で、上昇トレンドに乗っていると判断するとします。このとき、この上昇トレンドに乗って一定の利益を確定しにいく場合、1ドル=101円になったら買い、1ドル=103円になったら売りというIFD注文を出します。

為替相場が予想通り1ドル=103円になったら、2円分の利益が確定されます。このように、確実に一定の利益を確定いたい場合に、指値買い+指値売りの2つの注文を出すIFD注文が有効な注文方法となります。

取引画面の操作方法

以下のページで、実際のFX取引業者の取引画面のキャプチャを利用して、取引画面の操作方法をご案内します。

損失限定時の注文方法

このように為替相場が予想通り値動きした場合にIFDの注文方法が有効となりますが、為替相場が予想と反した値動きをした場合にもIFDの注文方法は有効となります。

具体的には、指値買い+逆指値売りによる注文で、損切りを確定して損失の拡大をおさえる方法です。この注文方法は、「ロスカット注文」と呼ばれることもあります。

たとえば、現在の為替相場が上昇トレンドであると予想して、利益狙いの買い注文を指値で出したとします。このとき、為替相場は1ドル=100円で、1ドル=101円になったらドル買い、99円になったらドル売りというIFD注文を発注します。

為替相場が1ドル=101円になったら、1ドル=101円での買い注文が約定し、同時に1ドル=99円になった場合の売り注文が自動的に出されます。予想と反した為替相場の値動きがあっても、1ドル=99円で売り注文が約定されるので、損失は2円分で確定されます。

取引画面の操作方法

以下のページで、実際のFX取引業者の取引画面のキャプチャを利用して、取引画面の操作方法をご案内します。

IFD注文を利用する際の注意点

IFD注文を利用することで安定した取引を行うことができますが、1つの注文に対して決済方法が1つであるという点に注意する必要があります。

つまり、利益確定のために注文した場合、予想と反して為替相場が値動きしたときの売り決済は、手動で行う必要があります。このため、FX取引の経験が浅い人や初心者は、損失限定時の注文方法からはじめて、利益確定時の注文方法を手動で行うことをおすすめします。

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