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逆指値注文について

逆指値注文とは、現在のレートより価格が下がったら売る、または現在のレートより価格が上がったら買うという注文方法です。英語表記は、「stop order」です。

この逆指値は、指値注文とは逆の注文方法になります。つまり、投資家にとって不利なレートで指値を設定することになります。この逆指値注文の特徴やメリットは以下の通りです。

相場のトレンドにうまく乗る注文方法

為替相場にはトレンドがあります。つまり、上昇しはじめたらある程度上昇し続け、下降しはじめたらある程度下降し続ける傾向があります。逆指値注文は、このような為替相場のトレンドに自動的に乗れるように、あらかじめ注文しておく注文方法です。

つまり、上昇トレンドがきたときには、それが続くことを想定して今のレートより高くなったら買う方法です。逆に、下降トレンドが続くことを想定して今のレートより低くなったら売り注文を出します。

たとえば、現在の為替レートが1ドル＝100円の場合、もし為替レートが1ドル＝101円まで上昇したら、上昇トレンドであると判断します。そのため、1ドル=101円になったらドル買いをするという注文をあらかじめ出しておきます。

逆に、現在の相場が1ドル＝100円の場合、為替レートが1ドル＝99円まで下落したら、下降トレンドであると判断します。この場合も、1ドル99円になったらドル売りをするという注文をあらかじめ出しておきます。

以下のページで、実際のFX取引業者の取引画面のキャプチャを利用して、取引画面の操作方法をご案内します。

為替相場のトレンドに自動的に乗る方法以外に、為替相場が予想と反対の値動きをしたときにできるだけ損失を小さくしたい場合や損失をあらかじめ限定しておきたい場合にも、この逆指値注文方法を利用することができます。

たとえば、現在の為替レートが1ドル＝100円の場合、今後は1ドル＝102円まで上昇して2円分の差益を得ることができると予想します。しかし、予想が外れて1ドル＝98円まで下がると、2円分の損失が生じます。

このとき、損失は最大で1円分までにおさえたいという場合、1ドル＝100円でドルを買い、1ドル99円でドルを売るという注文をあらかじめ出しておきます。このような注文を出すことで、予想が外れて為替相場がドル安に動いた場合でも、最大損失1円分の限定した損失におさえることができます。

このような注文方法は、「ストップ・ロス注文」とも呼ばれます。ポジションを保有している場合、この注文方法は損失が拡大しないようにリスクヘッジをする手法として有効です。

以下のページで、実際のFX取引業者の取引画面のキャプチャを利用して、取引画面の操作方法をご案内します。

また、逆指値注文は、損失を限定するとき以外にも、利益を確定するときにも有効な注文方法です。

たとえば、為替相場がこれからドル高になると予想して、1ドル＝100円でドルを買ったとします。相場が予想通り動き、1ドル＝105円まで上昇したとします。

このとき、一定の利益を確保したい場合には、1ドル＝103円で、逆指値による売り注文を出しておくことで、1ドル＝105円から1ドル＝103円以下に下がった場合でも3円分の利益が確定されます。

このように、為替相場が予想通りに値動きしたときには、逆指値をつり上げていくことで一定の利益確保を狙う際に有効な注文方法と言えます。

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