身近になった証券会社で資産運用をする

日本では20世紀初頭に多くの証券会社が設立され、今でも金融業界において大きなプレゼンスを発揮しています。この長い歴史の中で、証券業界はインターネットサービスによる大きな変革が21世紀初頭に起こりました。 それ以前はどの証券会社も手数料やサービスに大きな違いはありませんでしたが、2000年頃の金融緩和およびインターネットサービスの登場により、手数料等の料金やサービスが、証券会社によって、大きく異なるようになりました。

本サイトでは、これから証券会社を利用したいと思っている方や、新しいサービスや商品の情報が知りたいと思っている方に、各証券会社の手数料やサービスなどの比較をした情報をご案内します。

証券会社を選ぶポイント⇒ネット証券か従来型の総合証券か

証券会社は、現在では大きく2つに分けることができます。インターネット専業の証券会社と、従来からあるフルラインの業務やサービスを備えた総合証券です。前者が、SBI証券や松井証券です。後者が、野村証券や大和証券になります。 証券会社を選ぶにあたって、まずここから考えて選ぶ必要があります。

以下で、ネット証券と総合証券の比較表をご案内します。

ネット証券と総合証券の比較表

証券会社の形態 取引コスト 取引ツール フォロー体制
ネット証券 ・非常に安い ・高機能なツールが利用可能
・電話注文は不可
・カスタマーセンターが利用可能
総合証券 ・高い ・高機能なツールが利用可能
・電話注文が可能
・カスタマーセンターが利用可能
・営業社員による勧誘やアドバイス

このように、ネット証券は、個人向けの営業社員がほとんどいないため、個人向けの営業社員が多数いる総合証券と比較して、非常に安い取引コストでサービスを提供することができています。ただ、カスタマーセンターや個人投資家向けセミナーが充実しているとはいえ、投資計画の提案をする営業スタッフがほとんどいないため、自分で情報収集をして取引をする必要があります。

一方で、総合証券ではまとまった資金があれば営業社員が取引の相談に乗ってくれたり、サポートをしてくれますが、取引手数料はネット証券と比較して割高になります。

証券会社の取り扱い商品・サービス

証券会社は、以前は株式売買の取次をメインの業務にしていました。このため、証券会社はリスクが高いというイメージを今でも持ち続けている方もいます。しかし、1990年代後半からはじまった金融規制緩和により、証券会社は多様な商品やサービスを取り扱うようになりました。 このため、顧客のリスク志向に合わせた金融商品を提供することが可能になりました。

以下の表で、証券会社が取り扱っている商品・サービスをご案内します。

証券会社の取扱商品・サービス一覧表

商品・サービス名 商品内容やリスク・リターンの概要
株式 国内外上場株式、IPO・PO、少額投資可能なミニ株等
信用取引の設定でリスク・リターンの調整が可能
投資信託 安定運用タイプ、積極運用タイプなど
株式と債券等の組み合わせ方によりリスク・リターンの調整可能
債券 個人向け国債、普通社債、転換社債型新株予約権付社債、円建外債など
物価連動、固定金利、変動金利など様々な商品を提供
FX 24時間売買できる外国為替取引で様々な通貨を取引可能
レバレッジの設定でリスク・リターンの調整が可能
先物・オプション 日経225先物・オプション、TOPIX先物・オプションなど
レバレッジの設定でリスク・リターンの調整が可能
カバードワラント eワラント、ニアピンeワラント、トラッカーeワラントなど
レバレッジの設定でリスク・リターンの調整が可能
保険 自動車保険、海外旅行保険、生命保険、年金保険、医療・がん保険
通常の保険から個人年金まで幅広い商品を提供

今の時代は、相場が上がっても、下がっても、どちらの場合でも利益をあげられます。そのための商品やサービスが証券会社には用意されています。