一般的に、株式取引は売買差額を得るために行うものというイメージがあります。実際に、株式取引によって差益を狙うことは投資家にとって大きな魅力です。しかし、この取引による差益以外にも、株式取引には多くのメリットや魅力があります。
株式投資・取引の魅力やメリットとして、配当金、株主優待制度の権利、株主総会への出席、取引差益などがあります。ここでは、これから株式取引を始める方にも分かるように、それぞれのメリットの詳細をご案内します。
株主は配当金を受け取る権利を持っています。配当とは、企業の利益の一部を保有する株数に応じて企業が株主に分配するものです。この配当金による利益を、インカムゲインと言います。
株を買って株主になると3月と9月の決算期に持ち株数に応じて配当金を受け取ることができます。 株を決算期前に持っているだけで一定額の配当金を受け取ることができるので、決算期直前の株価は上昇し、決算期直後は株価が下落する傾向があります。
株主優待制度は、企業が株主を優遇する制度のことです。具体的には、企業が株主に自社に関連する商品やサービスなどを定期的に提供することが多いです。この制度は、すべての企業に株主を優遇するように義務付けている制度ではなく、企業の判断に任されています。
どの企業が株主優遇制度を制度を利用して、どのような商品やサービスを提供しているかを確認するためには、各証券会社の株主優待のコンテンツで調べることがもっとも効率の良い方法です。また、Yahoo!ファイナンスの株主優待のコンテンツでも同様に各企業の株主優待の内容を調べることができます。
その企業の株主になるということは、その株を発行している株式会社の出資者ということになるので、株の保有率によっては、会社の方針にも大きく影響を与える事が可能となります。また株主によって構成される、株式会社における最高の意思決定機関である、株主総会に出席して経営に関する質問をしたり審議する事が可能となるのです。
株価が安値のときに買い、高値のときに売れば、差益を得ることができます。この差益を、キャピタルゲインと言います。一方で、株価が安いと思ったときに買ったが、予想に反して株価が下がり、購入時より下がった時点で差損が生じます。この差損を、キャピタルロスと言います。
利益獲得の機会は、株価が上昇するときだけではありません。空売りをすることで、購入時より株価が下がることで利益を得ることもできます。
このように株式取引をすることで、株式売却益だけでなく、配当金や株主優待制度を受けることができます。このような点も、株式取引をするうえで大きな魅力と言えます。
ただ、配当金や株主優待制度を受けるためには、権利確定日にその企業の株を保有している必要があります。権利確定日とは、その日に株主として名簿に記載されることにより株主優待や配当の権利を得ることができる日のことです。この権利確定日の1日だけ株を保有していいれば、配当や株主優待の権利を得ることができます。
権利確定日に株を保有する際に注意点として、株主として名簿に記載されるためには、購入後3営業日の期間が必要であることです。つまり、権利確定日の3営業日前だる権利付き最終日に株を購入している必要があります。
一般的に権利確定日は月末であることが多いです。たとえば、31日が権利確定日である場合は、28日が権利付き最終日となります。また、権利付き最終日の翌日の29日は、権利落ち日と呼ばれています。
このように権利確定日に株主として名簿に記載されるためには、権利付き最終日に株式を購入する必要があります。このため、権利付き最終日には多くの買い注文が入る傾向があります。配当金や株主優待の特典が魅力的であればあるほど、買い注文が入り、株価が上昇する傾向があります。そして、権利落ち日になり、配当金や株主優待の権利が確定したら、上昇した株価は一転して下落する傾向があります。
配当金や株主優待を目当てに株式取引をする方は、この権利確定日と株価の関係に注意する必要があります。一般的な傾向として、配当金や株主優待の特典が魅力的な企業の株価は、権利付き最終日の1、2ヶ月前から上昇する傾向があります。
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