CFD取引の配当金調整額(配当金)についてご案内します。
通常の株式投資では、配当権利落ち日までに株式を購入してその日をまたいで保有し続けると、配当金を受け取ることができます。しかし、原資産をミラーリングしているCFDでは、配当金を受け取ることが出来ません。 しかし、CFD取引では配当金の代わりに配当金調整額を受け取ることができます。なお、配当金調整額は、CFD業者によって名称が異なる場合があります。
通常、株式の現物取引では株式を購入し株を配当権利落ち日をまたいで保有すると、配当金を得ることができます。一方、CFD取引では、配当権利落ち日をまたいで買いポジションを保有すると配当金の代わりに調整額を受け取ることができます。 しかし、配当権利落ち日をまたいで売りポジションを保有すると逆に調整額を支払わなければなりません。このように売り建て時の配当調整額の扱いが、現物取引とCFD取引の大きな違いです。
上記の項目でご案内したように、CFD取引では配当権利落ち日をまたいで売りポジションを保有すると、配当調整額を支払わなければなりません。この問題が起きるのは、CFDは現物の株式取引とは異なり売り注文から入ることができるためです。 この配当調整金が適用される商品は、株式CFDと株式指数CFDです。これらの商品を取引する際には、この配当調整額の受け取りや支払いのことも考慮する必要があります。
CFD取引で株式CFDや株式指数CFDの取引をする魅力の1つに、この配当金調整額の受け取りをあげることができます。この配当金調整額を受け取るためには、権利付き最終日のNY時間午後5時時点で該当するCFDの買いポジションを保有する必要があります。 日本時間だと標準時間で午前7時、夏時間で午前6時です。
配当金調整額の受取額および支払額は、その企業やその国の受払率によって異なります。日本の場合には、配当金調整額の受取率が93%、支払率が100%になります。
【日本の受取配当金調整額】
日本の銘柄を1,000株買い、買いポジションを保有して、配当金が10円の場合、配当金調整額は9,300円です。
計算式:1,000株×10円×93%=9,300円
【日本の支払配当金調整額】
日本の銘柄を1,000株売り、売りポジションを保有して、配当金が10円の場合、配当金調整額は10,000円です。
計算式:1,000株×10円×100%=10,000円
以下で、主要国の配当金調整額の受取率および支払率をご案内します。
【主要国の配当金調整額の受取率および支払率】
国名 | 受取率 | 支払率 |
---|---|---|
オーストラリア | 100% | 100% |
香港 | 100% | 100% |
南アフリカ | 100% | 100% |
日本 | 93% | 100% |
英国 | 90% | 100% | アメリカ | 85% | 100% |
ドイツ | 85% | 100% |
シンガポール | 80% | 80% |
*この表は、2013年10月時点に作成したものです。
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